一般社団法人藻藍部が「みなみにぎやかそジョブチャレンジ!」を開催しました

一般社団法人藻藍部

取組み概要

関係者インタビュー

一般社団法人藻藍部が2025年8月6日(水)、美波町にて小学生を対象とした就業体験講座「みなみにぎやかそジョブチャレンジ!」を実施いたしました。

【「みなみにぎやかそジョブチャレンジ!」とは】
美波町役場政策推進課が主催している、小中学生を対象とした職業体験イベントです。美波町にサテライトオフィスを構える企業等に協力していただき、地域の子供達に多様な働き方を知ってもらうことや、サテライトオフィス企業の美波町での取り組みを周知することを目的としています。

今回は、「美波町の海藻を復活させよう!」と題し、藻場再生と環境学習を主軸とした体験内容となりました。乗船して作業を行ってもらう前に、実際に使用する藻場資材を見てもらいながら、資材の中身や投下方法について説明を行いました。

海へ投下する藻場増殖資材の準備を行いました。資材の中には、しいたけ廃菌床やムラサキウニの殻など、藻場増殖に効果的な廃棄物が入っていることを説明しました。投下した資材が海底から浮いてこないようにするため、重りの石を同梱し、袋の口を紐で縛る必要性をお伝えしました。

実際に乗船して、日和佐港沖合で藻場資材を海へ投下しました。船上は波による揺れもありましたが、藻藍部スタッフと協力しながら、児童たち自身で重い資材を持ち上げ、海洋へ投下することができました。美波町の海は透明度が高く、エリアによっては海底へ沈んだ資材を目視で確認することができました。

美波町の海で起こっている「磯焼け」などの環境問題およびその問題解決のための手段として藻場再生事業を行っている旨を説明しました。また、サポートで入ってくれていた小松島西高等学校の生徒からも、マイクロプラスチックの増加など海洋汚染への問題提議が行われ、児童たちは真剣に耳を傾けていました。

今回の「みなみにぎやかそジョブチャレンジ!」を通して、子供達からは「海藻に肥料をあげることがとても大切だと分かったから、大人になっても今回の体験内容と同じような仕事をやってみたい」「来年も海藻に肥料をあげたいから参加したい」等の声が聞かれました。

実際に乗船して、藻藍部スタッフと共に身体を動かして作業することで、子供達にも「磯焼け」問題への課題解決の必要性が伝わり、責任感が生まれたのではないでしょうか。今回の体験を通して、参加者には自分達の住む美波町の海へさらに関心を持ってもらい、将来、大人になった際に仕事を介して環境問題解決等に貢献してもらえれば嬉しいです。

 

【一般社団法人藻藍部の基本情報】
◆HP:https://moaibu-assoc.com